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2022/12/21 (水)

合格おめでとう!

Sさん 県立東葛飾中学校(1次検査)
2次検査に向けしっかり対策をしていきましょう!

2次検定向け冬期講習会 全30コマ 12月24日 スタート


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2022/12/19 (月)

令和5年度 千葉県中高一貫校適性検査1次で出題された内容から その2

フーコーの振り子

適性検査1-2 大問1(2)は、「フーコーの振り子」がもとになっています。

フーコーの振り子とは、1851年3月フランスのフーコーが行った振り子の実験のことです。パリのパンテオン寺院の高いドームから長さ67mのピアノ線に重さ28㎏のおもりをつりさげたもので、科学者をはじめ大勢の見物人がつめかけました。振り子の動く方向を観察していると、時計回りに少しずつ回転しているように見えました。これは地球が自転していることの実証実験でした。

簡単のために北極点で振り子を振ってみましょう。宇宙から観測すると振り子の振動面は変わらないので、1日1回転する地上から見ると振り子の振動面が時計回りに一日に360度回転するように見えます

低緯度になるにしたがって1日あたりの回転角度は減少し赤道上では0度になります。(これはフーコーの正弦則によります。)わかりやすく、地球儀で実験です。北極点に置いた人形は地球儀を一回回すと視点がぐるり360度回転しますが、赤道に置いた人形は常に前方を見ています。つまり、赤道では地面の鉛直方向(地軸とは常に垂直の方向)を軸とした回転はしないことがわかります。

もしパリが赤道上にあったとしたら、振り子の振動面は移動しなかったはずです。つまり、地球の自転を証明することはできなかったでしょう。ちなみにパリの緯度は北緯48度51分44秒です。比較的緯度が高いパリで実験したのが幸いしました。

それでは、振り子の様子を南半球で観測するとどうなるでしょうか?
反時計回りに少しずつ回転するように見えます。なぜなら、南極側からみた南半球では地球は時計回りに自転しているからです。


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2022/12/18 (日)

令和5年度 千葉県中高一貫校適性検査1次で出題された内容から その1

千葉県中高一貫校 適性検査1次を受検した皆さん、お疲れさまでした。

デザイン思考

1-1 大問2の資料5 「デザインを考えるときの過程を使って仕組みを改善する例」として挙げられていた内容は、『デザイン思考』がもとになっています。

『デザイン思考』とは、何でしょうか。
それは、デザイナーやクリエイターが仕事で使う思考プロセスです。つまり、前例のない課題や未知の問題に対して最適な解決を図るための思考法です。スタンフォード大学のハッソ・プラットナー・デザイン研究所が提唱しています。英語では、Design Thinkingと表記します。

デザイン思考には、次の5つのプロセスがあります。
◇共感 ユーザーからのインタビューやアンケート、フレームワークなどを用いて、商品やサービスの課題をユーザーの視点でとらえます。ユーザーの表面的な言動のみならず、その奥にある感情を深堀りすることに重点を置きます。
◇定義 共感で得られた情報をもとに、ユーザーのニーズを定義します。言語化されていない背景にも気を配り、ユーザーが「本質的」に何を求めているのか、を具体的に定めます。
◇概念化(適性検査では「創造」となっていました。) 課題解決のためのアイデアやアプローチ方法を出し合います。
◇試作 一度、プロトタイプ(試作品)を作り、商品やサービスを形にします。完璧でなくてOKです。できるだけ低コスト・短時間で試作することで、新たな視点や問題点に気づくでしょう。
◇テスト(適性検査では「改善」となっていました) ユーザーテストを実施します。そこで得た検証をもとに、改善や再考を繰り返し、より顧客満足度の高い商品やサービスを目指します。

◇◇
デザイン思考は、変化の激しい市場環境に対応するために、イノベーションと親和性が高い思考法として多くの企業等で活用されています。

はじめの「共感」の部分で、「どれだけ深く適切にニーズをくみ取れるか」が成否のポイントになるような気がします。そのためには哲学や人間洞察力あるいは豊かな情緒など総合力が必要でしょう。頭だけじゃなくそちらも磨かなくちゃね。


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2022/12/3 (土)

合格おめでとう!

Sさん 土浦日大中学(CSAT特待合格)


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